誰かがみつける八月
- 光の中の海
- パーフェクトシルエット
- 不定の天秤ばかり
- 火点し頃の唇
- 一生に一度の、同じ夏
- たおやかな影
- その手があばきたてる
- 羽根を運ぶ蟻
- 時には甘い嘘
- 行く末の呪い
- 君臨する色彩
- 正気を焦がす
- 浴槽の人魚が夜を繋げる
- よりあわせの骸
- わずらわしい木漏れ日
- 夜明け間際の領分
- つぎはぎだらけのよるよなか
- 愛言葉名鑑
- おいてきぼりの残像
- 野心の篝火
- 遠い空の青い鳥
- アンダードッグのお散歩
- 忘れ路の轍
- ほしかえる夏
- 熱の仕舞い
- 会いにきてと願うしかない
- ゆめかける
- 灯のようにいとおしむ
- 両手が覚えているもの
- そこに君がいるはずだった
- おやすみと明日会う約束
そこそこやっている9月
- それぞれの処方箋
- 尽くし足らず
- 恋しさの像
- 死する恋
- 誰もが半端者
- 放浪の記述器官
- 輪廻の辺獄
- 明日はきっと昨日と変わらない
- 明日世界が終わらなくても
- やわい心の色彩
- 眠る砂上
- 終焉の安堵
- 成り行きまかせの羅針盤
- 静かな部屋で君をよぶ
- とっておきの無邪気
- 今日も泣いてしまうかも
- 甘やかな淋しさ
- 未熟の炎
- ゆきくれてたそがれて
- 奇跡の監獄
- 玻璃の絆
- 夜間飛行士の幸福な孤独
- 誘う朗読
- 天国の片隅で内緒の話
- ちょっと殺し文句を
- みなれた目覚め
- はんぷく日和
- ため息インストール
- 至近距離恋愛
- チョコレートドール
十月はきっといい事を思いつく
- 誰も泣かない日
- 温度は高く、そして静かに
- まほろばは箱の中
- それは罪の名前
- 美しいことにはまだ遠く
- いとしきことあと少し
- 陽の当たる本棚
- 親愛なる虚構
- 求愛する眼球
- 紅蓮の波
- 戯れの羅針
- 剥がれて汚れてそれでも綺麗
- 愛は教わり憎しみは自習
- 泥濘の無窮
- 戒めの不覚
- 綺麗ごと拠り所
- 嘘っぱちの骨頂
- 夜明け間際の領分
- そこにある星
- ヒステリカルエスケイプ
- ベイグラントエスケイプ
- あたしが飲み込んだあなた
- 明日の私の横顔
- 幸運を祈る最善の方法
- いたれりつくせり骨抜きに
- 捕らえ閉じ込め独りじめ
- 光らない星
- 忘れようとした約束
- 人形の檻
- 楽園はメンテナンス中
- レンタルポーカーフェイス
行き先の見当もつかないノーベンバー
- 玻璃の格子
- 正しい抱擁
- ひと時の浮世
- 明日も寄り道日和
-
- 桜の底にて空を見る
- そろりとむらいむかうきみ
- 呼び起さないでおくれ昔の事なんか
- 空の深海にボイジャー2号の歌声
- 境界起源
- 固執する哄笑
- 口約束の距離
- 恋人に見える日
- 包み隠して教えない
- 落日のはざま
- 愚者の忠誠
- 真昼の月、真夜中の試着
- 日と月と空白
- 燃焼する光芒
- 場末の夢
- ままごとの戯言
- 青春と果敢無さと
- 忘れてきためぐり逢い
- ただそれだけが罪
- 集めて丸めて忘れて明日へ
- 耀きはじめた欠片たちに
- 綺麗じゃないまちで
- ソリチュードペイン
- 空をゆくものの咆哮
- 幸福純度
- いつも通りにご機嫌よう
十二月は掻き集めた日々を反芻する
- 不恋の罪
- 屠られた神の数式
- ゲシュタルトの言い分
- うたたかの煉獄
- 弔いの遠鳴り
- 爪紅を差し銃爪を引く
- その嘘は虚構ではなく
- 悪夢夢想の悪足掻き
- 軋む夜は毛布をかぶって
- たゆたうしるべ
- 明日一緒に何しよう
- 怠惰な日、口元に莞爾
- 天の光線、微睡みの日影
- モザイクアフェクション
- 夏が奪う合理的退屈
- 不道徳なみちづれ
- 届く光の海の底
- 涙の絨毯夢の中
- 美しく美味しい綺麗事
- 水面の底にて燦燦と
- 綺麗な影をつくるもの
- 這いつくばる幸福
- 壊すはずのモラルの覚悟
- 追い慕い花散らす
- 足枷のまま最果てで
- 夏ノ空、まほろばの暗闇
- 惑星の覚醒革命
- 愛しみの眠らない森
- わがままは菫色
- 純情の群像は迷い惑う
- 戸惑いの無感情
むつみづきは何も知らないふりをする
- 明日はどちらの泪か
- このようなご時世御機嫌よう
- 不甲斐ない沈黙
- 欠損の月の闇
- 心をつかんで息を殺して
- 花舞う世界の女王様
- あふれる温みが氷をとかす
- 最愛の音
- 前略、死神さま
- ミーハービギナーの生き様
- ハートに火がつかない
- 繕う花
- 寄り添う沈黙
- サマーブレイクホーリーナイト
- わたしの敗北、あなたを埋葬
- ありふれた愛が欲しいだけ
- 寄る辺ないろくでなしの夜
- 天使たちのアトリウム
- 幸せの卵
- 夜明け間際の恋心
- 引きずり降ろしてみてよ
- イノセントスクライブ
- アンタイトルの葬送
- 君の切れ端、逃げない惑い
- わたしはここで頑張っています
- 降る雪に灰の衣
- 繕う眼差し
- 夜の車窓から見る夢
- 誰もが覚えている未来に
- 風がさらう涙
- さらす本能、幸せの屍
ひだまりに見知らぬ如月
- 巡りついえて有頂天
- この危険装置は完璧に安全です
- あわれぶかい真夏の月
- 無邪気が眠る
- みんな新しい靴をはいて
- 躍る月夜の見せる夢
- 並べた愛のそれらしさ
- 過ちの眼差し果敢無い救い
- 空白の週末に空を飛ぶ
- ひみつはかたわれどきひそやかに
- ここにます。それだけを許してください。
- 見つけたよ。声を出さずに泣いてる君を
- 冷たくしてね。きっと煉獄はあついから。
- 約束してよ。別れの時だけ目をそらして。
- 甘い話をしないで。気づいてしまうから。
- 泣けやしない。強がりが身にしみついた。
- 笑っていけます。一生うらんでいるから。
- 夜に泣くのはおよし。月も星も笑うから。
- いくらでも泣く。幸福であれと願うから。
- 戻らないで。勝手な願いと笑っておくれ。
- 振り返って。ただ前を向いて歩いている。
- 空に孵るものたち
- 悪食ヘブン
- 歪な迷路
- 彼の者は慈悲の烙印
- 君を待つ夜遊び
- 心を開かせて心臓を撃て
- 懐柔される退屈
落っこちてきた三月の記録
- 沈む記憶の美しさ哉
- 金メッキでも綺麗じゃないか
- 八方美人のうその皮
- 誠実な架空調和
- 小さな宙に船を浮かべて
- めらんこりっくあうとさいだー
- 遠く離れた場所で旅人は静かに眠る
- うたがはじまる場所
- 終わりさえもまたレイジーで
- 夢中の穴
- まばゆい孤高
- カラスを笑う災厄の星
- その境界線の超え方
- バイブレイヤーサバイバル
- ヒステリックドリーマー
- シューティングスタージャンクション
- うつろいジャンキー
- 誰の為の世界ではなくとも
- 底から見上げる空が美しく
- 泣きたくなるのを許します
- 流した涙とめぐる星の行先
- ささやかな悲劇をすくいとる
- うたわないカナリアの忘れない約束
- 死んでしまえと愛が射抜く
- ただひとりを忘れていたい
- 忘れないでほしいのはただひとり
- この孤独はわたしだけの寄る辺
- ただ傷ついていたいだけ
- 泣きながら情けないね、でも
- 闇を照らす光は誰にでも優しい
- 楽園リサイクル計画
伝えたい事を伝える4月
- 並べた愛のそれらしさ
- 過ちの眼差し果敢無い救い
- ひみつはかたわれどきひそやかに
- 空けた週末、埋める退屈
- 死者をおきざりに
- 櫻の下に君を埋める
- よいよるにわるいことするいけないこ
- 振り回されて、切なくて
- まろやかジューシーな恋の余熱
- 梯子をけとばす天使たち
- 虹の彼方に流れる星
- 愛しい脂肪を抱く夜
- 空白バケーション
- 肩越しにみつめる天使
- 追想の雨の下で
- ステップセメタリー
- 宴と棺
- 蝶が花を断つとき
- 放浪少女は夜を往く
- この世で一番無慈悲な恋
- 陽の差すアンダーグラウンド
- スパンコールカモフラージュ
- いつかどこかで風に吹かれて
- 無駄死花が蕾む深更に
- 君の笑顔は綺麗で悲しい
- 行方知れずのイデア
- 不知の忘却
- その高くない温度
- 構築する過去の探索
- 笑顔の裏に薔薇色の嘘
ロマンス劇場は五月の窓際で
- 膜の端
- 無垢な璞
- 解情の習い
- 星が降りやむ
- 隔てるのは沈黙
- 別れの涙はきれい
- さだめさだまらない
- やめるとき鳥が羽搏く
- 瞼の裏に綺羅の光帯
- ぽんこつDays
- 幻惑変幻板挟み
- 堕天使の爪先
- 夢の船の翳
- 虚飾消滅
- 鬼の俤
- 幻滅絢爛
- 死せる深淵
- 無垢なる惰眠
- 私だけの負け犬
- 龍が眠る夜がくる
- 合理的平穏の手引き
- 嘘が羽化するまでには
- 玉ねぎの皮をむくように
- ぶらんにゅーらばーの週末
- 呪いをかけられた二人は他人
- 誰がガラスの靴をつくったのか
- いつか祈りでひそやかに呪います
- 健やかに病む思春期は幸福の気休め
- 片思いだから優しい嘘では泣きません
- まるでその手の中に世界が在るかの様に
- 不完全で幸福な結末を燃焼する余韻に縋る
降りしきる雨が隠してくれる鳴神月
- 救い救われ何処かに進む
- 向かい風に背を向けて
- 天に船を浮かべ地の虹に向かう
- ハートエイクの深度
- 永遠少年伊達少女
- そして明日が今日になる幸福
- 咆える孤独 独白の仮面
- 今はもうないものにあこがれて
- 星ですら数多の戯言にはかなうまい
- あなたのつけた完璧な傷痕
- たゆたういびつ
- 今日も今日とて空の下
- みずのほとりに骸ひとつ
- ペインレストリック
- ブルーバードは啼かない
- アクアリウムから見上げるプラネタリウム
- 楽園のかくしごと
- つぎはぎの星の至る場所
- 嘘に至る色彩地獄
- うつろう世界の暗闇で
- わたしをおおうすべてから
- 飾り立てられた秘密
- 暗い森を見下ろす月
- 幸福奇譚蒐集家
- 最果彷徨倶楽部
- その罠は誰の為
- エンドレスフィナーレ
- おやすみトリックスター
- 寝覚めが悪い女神
- 天国に鍵をかける
七月は定期的に巡りゆく
- 揮発してゆく人生哉
- 誰も彼もが猫かぶり
- 罷る孤独の終焉にて
- その影は天使の名残
- 通常運転オフビート
- エトランゼの心残り
- 海が降る月夜の晩に
- 心の鍵を破壊すれば
- 花開かせた造花たち
- 卵の美しいぬけがら
- 身に覚えのない不憫
- リバイバルドリーム
- 揺りかごで眠る淑女
- 傲慢な純情が啜る涙
- 心火不発の虚飾冷静
- この世の果ての純度
- ありもしない恋乞い
- とある懺悔の落し物
- 善良アウトサイダー
- 潜み滲む偏愛を綴る
- 燃えても底は仄暗く
- 程近い彼方の思い出
- その偽りは偽りなく
- それぞれの夢想の導
- 君に翼はあげるから
- 行き止りに花は降る
- 頭蓋骨は晴れの日に
- 世界が終わった明日
- ささやかな愛の奇跡
- 幾夜にひとりぼっち
- 多分きっとまた会える